« 本日の収穫 第14回 | トップページ | 今日の晩飯 59日目 »

2005.02.28

『なぞ食探偵』 泉麻人著 by 頑固な文庫読者

泉 麻人著: なぞ食探偵(中公文庫)

 外で飯を食うのが苦手だ。

 メニューを決めるのも迷うし、それがどんな味なのかを考えるだけで緊張してしまう。そういう点では、ファミリーレストランなどであれば予想はつくからいいのだが。

 著者は、バスであちこち移動したり、土産物を物色したりする本を出している。今回はメニューの名前から想像もできないくらいの料理を食べたりするのだ。もう信じられない(笑) まぁ、自分が味わうのではないから気をもむ必要はないので、気楽に読んでみる。
 初っ端は「ドイツ風ライス」。
 なんだろうこれは。フランクフルトとザワークラウトにビールで炊いたご飯か?
 自分だったら絶対に頼まないな。

 次は「品川丼」
 深川丼なら知っているが(食べたことはないけど)、何か品川の名物がのっているのであろうか。

 それ以前に、入ったことのない店の暖簾をくぐること自体がダメなんだよな。だから、メニュー以前に本書のような試みには百年たっても到達することは無理なのだ。おそらく一般の人は違うのだろうし、著者のスタンスには違和感なく没入できる筈。

 気楽に読んでみる、と書いたけど、読み進めていくうちになぜだか気分が落ち込んでいく。少しの壁を越えれば、知らないメニュー、知らない味をたくさん見つけることができ、大部分はおいしくて満足できるのだろう。分かっているけど、それができないことにあらためて気づかされてしまうところに、疲れを感じてしまうのだ。

 旨いものがあふれている世の中で、多くの人はそれを楽しんでいるんだなぁ。
 羨ましい気もするし、これでいいとも思う。

『なぞ食探偵』
泉麻人著
中公文庫 ISBN4-12-204474-X
本体743円+税

|

« 本日の収穫 第14回 | トップページ | 今日の晩飯 59日目 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/4338/3120425

この記事へのトラックバック一覧です: 『なぞ食探偵』 泉麻人著 by 頑固な文庫読者:

« 本日の収穫 第14回 | トップページ | 今日の晩飯 59日目 »