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2005.10.22

『日本百名町』 嵐山光三郎著 by 頑固な文庫読者

嵐山/光三郎〔著〕: 日本百名町

 なぜ町が気になるかといえば、人がいるからである。

 序章として「いい町の条件」が書かれている。
 町に必要なものはもとより、いらないものもあげられている。どの点に同感するかは人それぞれであろう。
 最初に登場する条件は「豆腐屋」である。さすが嵐山光三郎。確かに活気ある町にふさわしい。朝を飾る象徴だ。続いて、魚屋、八百屋、花屋、米屋、・・・。今では大型スーパーにその機能を取り込まれてしまった店ばかりである。
 町を殺すにゃ刃物はいらぬ、大型スーパー来ればいい。 ってやつですな。

 そして、川、港、花、緑と自然にまつわるもの。
 物心ついてから川のある町に住んでいるので、納得です。 

 町は、人だけでなく、自然やそれと調和する力が必要。そのためにいるもの、いらないものが導き出される。ただ、社会の変化が外力として加わってくるので、いつまでも最適な状態でいられるかどうか。町自体の強さが試されるところでもある。

 さて、紀行文として16カ所、リスト形式で100カ所の町が紹介されている(前後で重複あり)。日本全国なので、自分やあの人のの住んでいるところがあったり、近くだったりすることが多いだろう。その町を見直したり、訪れてみるための指標にもなるはずだ。

 百名町はともかく、町や自然を描写する文章は、秀逸。嵐山節炸裂である。
 百名町がスーパー百名町に見える。
 これだけでも読む価値がある。

『日本百名町』
嵐山光三郎著
知恵の森文庫 ISBN4-334-78353-8
本体629円+税

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