さよなら、交通博物館
来週末、5月14日をもって交通博物館は閉館。
おそらく、東京および東京近郊の幼稚園、小学校に通っていた人ならば一度は行ったことがあるのではないか。
かくいうあっしも記憶にあるのは2回。
ただ、それからは少なくとも20年以上は中に入っていない。お茶の水帰りに数え切れないほど前を通っているのに。
閉館してしまうという話を知ってから、行こう行こうと思いつつ結局は間際になってしまった。
案の定満員。
入場チケットを買ったのは10時前だったが、閉館記念の硬券配布は既に終了していた。
いつもはいるはずのないブルートレインがすぐそこにあった。
特別展示とのこと。
こういう光景、もう見ることもないだろう。
人混みに紛れながら、年季の入った展示物を見ていると、なんだか胸がいっぱいになる。
男の子だったら、誰でも一度は鉄道に興味を持ったことがあるはずだ。
数々の展示物が、できたての輝きを放っていたときから、当たり前のように、自然に光を失っていったのを目にすると、時間の長さが分かるし同じだけ自分も時間が経過しているのを知るのだ。
みんなが楽しみにしている大レイアウトを走る列車たち。
おそらく、いくつもの世代を経て現在の構成になっているのだろう。あっしがあのときどんな列車を目で追っていたのか覚えていない。0系新幹線は既にあったはずだ。その車両は、今日は片隅でひっそりと佇んでいた。
すべての列車が走り終わると、大レイアウトを囲んでいる人たちから自然と拍手が起こる。
みんな、みんなが同じ気持ちを味わっているのだ。
昔の思い出、今日新しく刻み込まれる記憶。
背中がしびれて、鼻の奥がしみる。
この光景は無くなってしまう。
新たにできる鉄道博物館は、その名の通り鉄道が中心になるらしいが、車や飛行機、はたまた自転車などの展示物はどうなってしまうのだろう。行く末も心配だ。
(もっとも、交通博物館ではあるが、展示物の充実度からすれば元々鉄道が主役であることは否めないのだけど)
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