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2007.02.11

『まともバカ』 養老孟司著 by 頑固な文庫読者

養老 孟司: まともバカ―目は脳の出店

 生老病死は人の自然であるにもかかわらず遠ざけられているのは、社会は脳で作ったモノだからである。

 脳は自分の思うとおりにしたがる。自分の都合の良い方向に物事をもっていく。それが社会化、都市化である。生老病死は都合が悪い。自分たちの計算通りにならない。特別なこととして目に触れなくなっていく。

 簡単に言ってしまえばこういうことなのだろう。
 例えば、大雨で川が氾濫する。人や建物が被害を受ける。人間にとっては都合が悪い。川を加工してしまえ。ダムだ、堤防だ、コンクリートだ。
 でも、自然はそんなことお構いなしに、雨を降らし、地を揺らす。人間は意固地になって対抗し、思い通りの世界を築こうとしてその関係を悪化させていく。

 自然と、脳が作る世界。
 本当はその間の距離を近づけることが最善の生き方なのかもしれない。無理だけど。
 自分の体は自然。なのに脳は都合良くそれを働かそうとする。
 少なくとも、その部分に気がついていれば、生きていく上で余計な摩擦や衝突は減っていくだろう。大きな期待はしていないけど、ろうそくほどの明かりは灯せるのではないか。今一度、振り返ってみて、本書の言っていることを照らし合わせてみると面白い。
 
 ところで、副題として「目は脳の出店」と掲げられているが、これは今ひとつ意味が分からん。本文にはそういう記述もあるが、副題とするまでのことはあるのかな。そういう意味では、タイトルの「まともバカ」は、相応しいと言えるか疑問である。ただ、他のタイトルが浮かぶかと言われると、何も浮かばないけど(汗)

『まともバカ』
養老孟司著
だいわ文庫 ISBN4-479-30046-5
本体743円+税

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