北斎展(江戸東京博物館)へ
いろいろと用事があり東京へ。前にも使った東京週末フリーきっぷで。
11時くらいに上野に着いたので、事前に調べておいた『北斎展』を見に行く。
江戸東京博物館に来たのは、前回は鉄道のものだった。その前は兵馬俑。1年に一度くらいは来ている勘定だ。
さて、葛飾北斎といえば・・・、あっしは「赤富士」と「なんとか沖(浪の形がすごいやつ)」しか思い浮かばないのである。ただ、それでも実物を見ることができるとなれば話は別だ。
さらに、今回は肉筆画も展示されているそうな。
展示会場に入ってみると・・・。
肉筆画のなんとも見事なこと。
冨嶽三十六景の構図の秘密。
美人画もいいなぁ。
かといえば、踊りの振り付け帳なんていうのも。
いやぁ、すごいですよ。
(「なんとか沖」は正確には「神奈川沖浪裏」でしたが。(汗))
特に、冨嶽三十六景の構図については、ひとつ気がつくとびっくりし、もう一つ気がつくと背中がしびれる。またひとつ気がつくと目頭が熱くなります。
天才だ。
ただ、正確には、(版画は)北斎一人の仕事で成り立っているわけではなく、取り巻く人々の技術の高さが素晴らしいわけ。こういうものが海外に流出してしまっているのは誠に残念だし、理解している人がほとんどいなかったという状態は、結局現代と変わっていないように思われる。
ただひとつ言えることは、「見て損なし!」
「江戸東京博物館開館15周年記念特別展 北斎 ヨーロッパを魅了した江戸の絵師」
~1月27日(日) まで
一緒に、常設展では「北斎漫画展」をやっているとのことなので、今まで一度も入ったことがない常設展会場へ。
ここは江戸と東京の建物から風俗までを展示している。一通り見学したが、結構面白いですよ。じっくり見ようとしたら時間が足りません。ミニチュア模型や実物大展示など、なかなか作り込んであります。
「北斎漫画」は今で言うとイラスト集みたいなもんでしょうか。
特別企画展と一緒に見ると、硬軟取り揃えてというか縦横無尽というか、なんと形容していいか分かりません。
眼福眼福。
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