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2008.08.14

『北京故宮 書の名宝展』 江戸東京博物館

先週の日曜日のこと。

少し前に会社で半徹したあとにちょっと調子が悪くなり、土曜日の休日出勤をパスしてしまった次の日(汗)
すでに毎度毎度の週末フリーきっぷを買ってしまっていたこともあり、フラフラのまま特急に乗り、前から見たかった展示を。

江戸東京博物館の特別展は、あっしの趣味嗜好と合うと言うか、よく足を運ぶ場所である。

今回は、北京の故宮博物院収蔵の書の逸品が多数展示されている。
目玉は、「王羲之『蘭亭序』」で、日本初公開。

パンフレットによると、八柱第三本と呼ばれるいわゆるコピーで、それでも故宮博物院では通常公開されていないほど貴重なモノだそうだ。コピーとはいっても、腕の立つ書家が真筆を模写しているのであり、そういうモノであっても歴代の所有者が秘蔵する意味のあるのだ。なぜなら、真筆は唐の太宗が自分の墓の中まで持って行ってしまったから。

八柱第三本というからには、第一本や第二本はあるのか、という疑問が湧きますが、あります。
実際に、会場では並べて展示してあるコーナーがあり(もちろんコピーですよ)、それぞれの書を比べることが出来ます。
見たところ・・・、全然違うじゃねぇか。
同じ真筆を模写しているとはいえ、実際に筆を執った人の個性が出るわけですから、揺らぎというかばらつきというか、が浮かび上がってくるのです。う~む、面白いですね。

まぁ、そういう楽しみ方もあるのですが、働かない頭に浮かんだのは、
「本物じゃないのに、なんで?」
ということばかり。

たぶん、王羲之の心意気といいますか、一文字一文字に現れる「気」を、違う紙の上に写し取ることが出来たモノの一つがこれなんでしょう。そういう意味では、文字を追うだけではなく、書かれている内容まで踏み込むのが本当の鑑賞といえますね。訳文を読むと、一種の無常観が漂っていてます。


ところで、パンフレットには「日本初公開」と書かれているけど、以前に国立博物館で開催されていた「書の至宝展」でも公開されていたはずだよな、と思い出した。
そのときの図録を確認すると、定武本という拓本であった。
もともとコピーしか存在しないのだが、800以上の蘭亭序があったらしい。その中でも数えるほどのものが秀作として後世に残っているのだろう。
いずれにせよ、パンフの「日本初公開」はちょっと言い過ぎでは?

ともあれ、ふらふらでぼやけた頭でも堪能できましたよ。

江戸東京博物館 9/15 まで

2008081002

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