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2009.04.12

『国宝 阿修羅展』 をみる

2009041202

みたいと思っていました。

興福寺創建1300年ということで、阿修羅像を含む多数の仏教芸術品が東京へやってきました。

あっしにとって、「阿修羅」といえば、光瀬龍『百億の昼と千億の夜』、そして、萩尾望都による漫画化のイメージである。それだけがほとんど唯一の興味であって、他はおまけのような感覚だったのだが・・・。


すごいぞ。
こりゃ、すごい。


像の発する圧力に押しつぶされるような感じ。
言葉を発するはずのない数々の像が、言葉にならない言葉を次々と投げつけてくる。
今まで受けたことのない重さ。


阿修羅・・・、あしゅらおう。

萩尾望都の漫画においては、少女に近い風貌に描かれていた。
実際の阿修羅立像は、帝釈天を敵として戦うとされる者とされているが、ふさわしい姿であるとは思えない。
そういう意味では漫画におけるあしゅらおうの姿は、像の表現している本質を見抜いていたのかもしれない。

戦う者としては、細すぎる腕、薄くみえる胸板、そして愁いをおびているような顔。

本当は、戦うことをせずに、あるいは、戦うことを厭う存在であるのかもしれない。

とまぁ、あっしとしては色々なことを考えてしまったのである。


実は、開館時間すぐに到着したものの、既に長い行列が出来ていて、会場(平成館)入り口まで40分待ちとなっていた。それだけ今回の展示に興味を持っている人が多いということで、あっしが見終わって出口を抜けたときも行列は長いままだった。


展示物には、ライティングに気を遣っていたことがよく分かる。
圧巻なのは、八部衆像、十大弟子像が並んでいたフロア。
一体一体をじっくりと見るのは勿論だが、オススメは一番端から奥までを見通すこと。
壁を背にして一直線上に並ぶ像は、それを見ている者たちに伝えたい何かを持っていることを感じます。

また、すごいのは四天王。
静止した躍動感。
言葉は変ですが、そうとしか言いようがない。
足の下、踏みつけられている邪鬼の情けない姿がユーモラスでいいコントラスト。


『国宝 阿修羅展』、一言で言えば・・・、見るべし!

これぞ国の宝、まさに国の宝である。
時を経て、なお生き続けるとはこのことだ。


『国宝 阿修羅展』
東京国立博物館 平成館にて
6/7まで

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