「岡本太郎展」・「ポスターに見る戦中・戦後」を観る
もう会期末が近いため、慌てて出かける。
元々は、震災後の3月末に実家に立ち寄った際、観に行く予定だったのだが、とてもじゃないけどそんな気分ではなかったため、会場である東京国立近代美術館を横目に通り過ぎただけ。
GWの今日、昼前に到着すると、既にチケット売り場には長い列ができ、さらに会場は入場規制がかけられており、それぞれ20分前後の待ち。まぁ、それでも思ったよりもスムーズに入れた感じ。

しかし、茨城からここまで来る間に、なんだか頭痛がして、途中オアゾにあるドラッグショップでバファリンを(笑)
集中力がないまま会場入りしてしまい、人が溢れた順路をふわふわと流されるように展示物の前を移動。
毎回思うのだけど、やっぱり人が多いときは観るもんじゃないですね。
作品を味わうとか、インパクトを楽しむとか、自分の引き出しにある何かを掘り出すとか、そんなことはできません。
とはいえ、岡本太郎の作品について分かったことがひとつ。
それは。
「直線がない」
厳密に言えば、直線のある作品もありますが、基本的には全てが曲線で構成されています。円は曲線ですが、本当の円は使われていません。
確か、会場で上映されていたビデオでも本人が口にしていたと思いますけど「きれいなものは芸術ではない」と。
そういう意味では、直線や円は「きれいな」線ですね。それを排除することで、岡本太郎の芸術、が構成されている、のではないでしょうか。
しかも、曲線で構成されているものが何を象徴しているのか、というと、それは「生命」なんでしょうね。
動物しかり。植物しかり。もちろん動物である人間もしかり。太陽は丸いけど、単純な○ではなく、光や熱の濃淡や凸凹のある塊として。
有機的な曲線が、見る人が自らの身体から取り出したとも言える曲線が、それを見る人々に直接的に働きかけるから、力強さを強烈に感じるのではないでしょうか。
あの「太陽の塔」だって。
会場を出ると、グッズ売り場へ。
ところが、このグッズ売り場がなんだかグダグダ。
今まで色々な展覧会や展示会の関連グッズ売り場を見たけど、何をどうやって買ったらいいのか分からない(笑)
フラフラしながら美術館を出て、日本武道館脇を通って、昭和館へ。
ここでは「ポスターに見る戦中・戦後」という特別企画展をやっていた。入場無料。
年に一度くらい、何かの拍子に立ち寄っている。
戦中戦後のポスターといえば、イメージとしては無骨で実用一辺倒かなぁと思っていたが、もちろんそういうのもあるけど、なかなか面白い。
一番気になったのが「漢字」。
旧字体であったり、デフォルメされた字体であったりして、とても味がある。
逆に、現在の漢字字体が、どのような経緯で変化してきたのかも興味あるところだ。
また、右読みだったり左読みだったり、統一されているのかいないのか。
展示物の数としてはそんなに多くないものの、初めて見るものばかりでなかなか充実。
いつだったか、アール・ヌーヴォーのポスター展、というのを見たけど、それと比較しても(時代が違う部分もあるので直接比較はできないが)、ポスターが持っている役割が全く違っているのね。
岡本太郎展 東京国立近代美術館 ~5/8
ポスターに見る戦中・戦後 昭和館 ~5/15
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