『和田誠展 書物と映画』(世田谷文学館) を観る

少し前に行ってきました。
あっしは、和田誠といえばイラストの人、装丁の人、というイメージしか無く、映画に関する本を出していることは知っていて『お楽しみはこれからだ』シリーズなんかも読んだことがあるものの、直接映画の仕事をしているとは知らなかった。
無二といえるイラストの味。
多くの作品を見渡すと、意外なほど笑ったり泣いたりと感情表現の強いものはない。
それなのに、何となくそのシーンの後ろ側にある雰囲気を感じることができたりする。
一瞬の場面を切り出したイラストと、次々と流れていくイメージの映画のつながりは、無いようでしっかりとある。
誰だって、「映画の一場面」という言葉が当てはまるような好きな映画があるはず。
全体ではなく、まさにその場面が。
あっしが最も好きなイラストは、(会場には展示されていたけど残念ながら図録には掲載されていなかったが)、
オードリー・ヘプバーンとフレッド・アステアが共演している『パリの恋人(ファニー・フェイス)』という映画の一場面。
カメラマン役のアステアが、ヘプバーンの顔の大焼きを広げる、というところ。
あまりにもこの印象が強く、実はずっと昔にアマチュア無線のQSLカードで同じ場面の顔部分だけを書いて使ったことがある。
そんなことを思い出した(汗)
他にも色々と、丸谷才一氏や井上ひさし氏や村上春樹氏との仕事など、山盛り(笑)
珍しいところでは、『怖がる人々』という監督・脚本作品の資料で、筒井康隆+椎名誠+和田誠というスリーショットの古い写真があったり。
う~ん、満足満足。
やっぱり、その人の仕事が俯瞰できる展示会って面白いなぁ。
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