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2011.12.11

『プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影』展と『東洋文庫ミュージアム』を観る その1

2011121002

いつだったかTVで、ゴヤの「裸のマハ」「着衣のマハ」という2枚の絵にスポットを当てた番組をやっていた。
その絵自体はずっと以前に何かで見た記憶があったのだけど、具体的な感想を持つに至らず、そのまま奥底に沈んでいた。もちろん、ゴヤという名は聞いたことあったけど、どんな絵を描いている人物なのか今の今まで知らなかったし。

番組内での解説は、既に半分忘れかかっているけど(汗)、2枚の絵の、その肉感的な、それ以上に射貫くような視線に、なんだかメロメロになってしまったのだ。

あぁ、これは実物を観に行かなければ。

ということで、久々に「ひたち東京週末フリーきっぷ」を使って、開館直後の国立西洋美術館へ。

チケット売り場はそんなに並んでいなかったけど、会場に入るとけっこうな人。

驚いたのは、油彩画だけでなく、版画が多いこと。
王室や重要人物のための油彩画、一般の人々のための版画、という分け方ができるのかもしれない。
版画は、上流階級の醜さや下層階級の悲惨な現実を、皮肉を込めた視線で紙に定着させている。それが本当のゴヤのやりたいことだったのかもと思わせる。

一方、油彩画は。
うむ。
今、鮮やかに思い出すことができるのは、
「日傘」「着衣のマハ」「ガスパール・メルチョール・デ・ホベリャーノスの肖像」

と書きつつ、さらに図録で確認すると、やはり3枚とも特徴のある視線を紙の中から発している。

「日傘」の光と影の中にあるクリクリとした目から。
「着衣のマハ」は蠱惑的な。
「ガスパール・メルチョール・デ・ホベリャーノスの肖像」では肩の重みを表すような。
(あくまであっしの受け取った感じですけど)

この3枚を観られただけでも来た甲斐があったというもんです。

だけど、印象の大きさからいうと、「日傘」の中の女性の顔と目が、なんとも言えない不気味な感じです。
光と影の中にある、と書きましたが、その部分だけが浮き出て見えるような。
悪い例でいうと、暗闇で懐中電灯を顎の下から光らすような。
ホント、そんな感じですよ。

「着衣のマハ」もそれはそれは感激なんですが、「日傘」のインパクトがあっしの頭の中を飽和させてしまったようです。

1時間半程度で鑑賞完了。

引き続き西洋美術館の常設展示を観ました。
こちらはあまり印象が残っていません。
ゴヤの絵にやられてしまったからかも(汗)

ひとつ気がついたのは、

常設展示はカメラ撮影が基本的にOKであること !

もちろん、撮影禁止の絵があったりするんですが、
・フラッシュは焚かない
・連写はしない
・接写しない
・三脚は使わない
・他の人に迷惑をかけない
という基本的なことを守れば大丈夫みたいです。

あっしは、ゴヤ展に入る前に荷物をロッカーに入れてしまいカメラもその中だったのでちょっと残念でした。
(あ、ゴヤ展は撮影厳禁ですよ)

それにしても、ホント、いいものを観させてもらいました。

昼過ぎに西洋美術館を出て、次に向かう場所はこの10月に開館したばかりの『東洋文庫ミュージアム』ですよ。


プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影
国立西洋美術館
~2012/1/29(日)

つづく

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