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2012.05.27

『ビブリア古書堂の事件手帖(1)(2)』 三上延 by 頑固な文庫読者

三上 延: ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫) 三上 延: ビブリア古書堂の事件手帖 2 栞子さんと謎めく日常 (メディアワークス文庫)

「…人の手から手へ渡った本そのものに、物語があると思うんです…」

 だから古書はイヤなのだ。

 と、少なくとも思っていたし、神保町界隈を歩いていても新刊書店にしか足を踏み入れなかった。

 どんな本でも、読んだ人は何らかの感想を持ち、プラスにしろマイナスにしろ脳味噌に幾ばくかのその本の場所を作る。いずれその場所は小さくなり、探せなくなってしまうかもしれないけど、逆にどんどん大きくなり、意識の表面にことある毎に顔を出すほどになるかもしれない。

 だから古書はイヤなのだ。
 手放した人にとって大きな存在であったのかもしれないというおそれが。

 主人公はさらにたちが悪い。
 とある理由で本を読むことができなくなってしまった男。
 その男がビブリア古書堂でアルバイトをすることになるまで。そしてやめるまで。
 鍵となるのは古書店主人の女。

 古書が秘める物語。
 古書が作り出す物語。

 4話からなる物語は、それぞれが一つの謎解きであり、最終話に向けて一つとなっている。

 それぞれの古書が読む人だけでなく、読んでいなかった人を巻き込む。
 信じていたものを壊され、知らなくても良かったことを知ってしまう。

 あぁ、だからイヤなんだよな、古書は。

 と思っていたけど、今では古書店にも足を運ぶようになってしまった僕は、何年後かに読み直したら違った感想を持つのだろうか。それとも、古書と物語を切り離して読めたり、さらに融合した話として読むことになるのだろうか。

 まぁ、これは全く個人的な話だけど(汗)。


『ビブリア古書堂の事件手帖』
三上延著
メディアワークス文庫 ISBN978-4-04-870469-4
本体590円+税


こちらも

『ビブリア古書堂の事件手帖2』
三上延著
メディアワークス文庫 ISBN978-4-04-870824-1
本体530円+税

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