『「地上最大の手塚治虫」展』 (世田谷文学館) を観る
連休の谷間の平日。幸い会社は休みだけど。
さらには、天候が悪いというおまけがついているので、ある意味チャンス。
ということで、世田谷文学館で開催されている、「地上最大の手塚治虫」展を観に行った。

十二分に時間があって、長距離を移動する気力があれば(笑)、宝塚の手塚治虫記念館に行くんだけど。
そう簡単には実現しないので、近場でこういう催しを見つけては行くしかないのである。
さて。
雨の中、世田谷文学館に到着すると、あまり人の気配がしない。
やはり予想していたとおり。
2階の展示会場にはせいぜい20~30人位だろうか。
たくさんの展示物を余裕を持って、時間をかけてじっくりと見ることができる。
これですよ、これ。
こういう状態ならば、作品や説明書きを心置きなく堪能することができるんですよ。
数多くの原画。
戦争、自然、人間との関係。
いろいろな作品を読んでいるけど、あっしとしては子どもの頃に手塚漫画に接していたことが非常の大きな収穫だったなと、今にして思えるのだ。
例えば戦争について。
そりゃ個々の価値観のぶつかり合いだったり、宗教上の対立だったり、いろいろな理由があると思うけど、個人単位で考えれば日々の生活の上に戦争があるのだ。それを手塚治虫は、食べることだったり、描くことだったり、出会いや別れだったり、と誰にでも当たり前のように分かるものとして表現することで、実際の生活と戦争の間で苦しむ人間を読む人に知らしめる。
例えば命について。
ブラック・ジャックは法外な金額で手術を請け負ったりする。とても払うことができない金額なのに、その命を助けたいと思う人はそれを受け入れる。実際には何らかの理由を付けてタダ同然にしてしまったりすることもあり、命に対する考え方をテストするようなやり方だったり感じることも否めない。が、それ自体を考えさせることを要求する漫画であることは確かだし、読むことによって日常では思考の隅の隅に追いやっている生と死を大通りに引きずり出させるのだ。
それはともかく。
地上最大の、とはいうけれども展示自体はもともと世田谷文学館が大きなスペースではないので、さっと流してみてしまえば1時間くらい。あっしはじっくり見たのでもっともっと時間をかけましたが(笑)
あ、そうか、地上最大は、手塚治虫にかかるんだよねもちろん。
ところで。


2階の展示会場入口では、アトムとサファイアがお出迎え。
出口では、

ブラック・ジャックが見送ってくれる。
世田谷文学館では、ときどき写真撮影のできる場所を作ってくれるときがあるので、ダメ元でカメラを持って行くべし。
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