『館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技』 (東京都現代美術館) を観る (前編)
もっと早くに観たかったんですが、やっぱり夏休み中は混雑が酷いだろうなと思って避けました。
で、21日の金曜日に。(会社がどういうわけか休みだったので)
ところが。
平日だっていうのに、すっげぇ混んでやんの。
予想外です(棒読み)
あっしにとって、特撮といえば「ウルトラマンシリーズ」、と言いたいのだけど、初代ウルトラマンは記憶にない。セブンからが辛うじて。
でも、それだけではなく、マグマ大使、ミラーマン、スペクトルマン、ブースカ、なんかも見たなぁ。再放送だったり、後記憶だったりするけど。今回は無かったけど、少年エスパー、ロボコン、だって範疇に入るんだろう。
そういう意味では、物心つくかつかないかの頃には特撮が身近にあったわけだ。
あるいは、ゴジラシリーズ、モスラシリーズ、ラドン、大魔神なんかも。
アニメーションが発達するまで、子供の想像力をかき立てるモノは、SFとそれに登場するマスクマンやロケット、ジェット機なんかの格好良さだった。それらが少なくとも破綻をせずに観賞に堪えていたということは、モノを作って、撮って、見せるという高度な特撮技術があったからこそだ。
ところが、現代のアニメーション技術、3DCG技術にほとんど取って代わられている状態であることは否めないであろう。
逆に言えば、特撮技術は古い技術として忘れ去れようとしているのだ。
それでいいのだろうか。
それでいいんじゃないの、と思う人はこの『特撮博物館』を観よ。
それはまずいだろう、と思う人もこの『特撮博物館』を観よ。
観なければ分からないことは世の中に沢山あるけど、観ても信じられないことだってやっぱりある。
展示されている過去の作品に使われたミニチュアを観て、分かったつもりになるな。
博物館内で公開されている『巨神兵東京に現わる』を観て、今も進化している特撮技術に驚け!
実物が動く、という当たり前のことが、いかに我々の心を奮わせるのか。
それを支える技術が歴史の重みと熱い想いでできていることを知れ。
あっしの世代およびその前後の世代の人だったら、沸き上がってくるモノにたまらなくなるはずだ。
あっしはこういった企画展を観てきた中で、いちばん時間をかけて一回りしてしまった。約4時間半。
おかげで、もう一カ所行こうとしたところが行けませんでしたよ(笑)
会場順路の最後の方にはカメラ撮影可能な場所があります。
もちろんミニチュア。
すごく良くできてます。
この写真は、たまたま東京タワーの前に人がいない瞬間に撮ったのでそれらしく写ってますが、タワーの前まで人が出入りできるので、うまいタイミングで撮ることが難しいですよ。
最後には、こんなパネル。
もう、熱さが。
沢山の人に知ってもらいたいよなぁ。
さて、今回特筆すべきは「音声ガイド」。
これまた未だかつて無いほどの充実度。
値段は500円で、他の博物館や美術館の企画展の時と変わらないけど、内容は倍以上あります。
是非とも借りて、さらに特撮の世界にどっぷりと浸って下さい。
この音声ガイドについてはもう一つ。
今まであっしが借りたモノと違って、ヘッドフォンがありません。
テンキーの上部分にある楕円形の所に耳を当てて聞く、というモノになってます。
会場では沢山の人が電話をしているみたいに耳に当てて解説を聞いていましたが、インナーイヤーのヘッドフォンで聞いている人を一人ふたりと見かけて、あっしも自分のiPodのヘッドフォンをつなぎ替えて聞きました。
これはオススメです。
(このガイド用のヘッドフォンが無いわけではなく、カップルや親子で借りる人にはヘッドフォンが2個ついてきますし、それはガイドのジャック部分に接続するので、元々問題のない使い方といえます)
『館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技』
東京都現代美術館
~10/8
この項、後編に続く・・・。
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