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2013.03.17

『小野佐世男 モガ・オン・パレード』 (川崎市岡本太郎美術館)を観る

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いよいよ2013年の分。(遅いって(笑))

松もあけた後の休みの日、東京週末フリーきっぷを使って長駆川崎へ。
新宿から小田急線で向ヶ丘遊園駅。
歩いて20分くらい。
途中で日本民家園というのがあったけど、そこを通り過ぎて林の中を進んでいくと、階段が待ち受ける。

雲ひとつ無い空に、誰が見ても岡本太郎と分かるモノが浮かぶ。

えー、それはそれとして。
本題は小野佐世男なんですが、常設展の「岡本太郎の少年時代」というのを観なければたどり着かないんです(笑)

本当は、岡本太郎にはあまり興味がなかったんですけど…。

開館時間からあまり時間が経っていなかったんで、常設展入口の先にはホンの数人がいるのみ。
早足で通り過ぎるのもナンなんで、じっくりと岡本太郎の作品を観ていくと、これがけっこう面白い。

実は以前に岡本太郎展を国立近代美術館で観ていたのだが、観覧状況が良くなかったのであんまり印象が残っていなかったりする。

ところが、こうやってじっくり見ると、主に曲線で構成された独特の線、造形に圧倒される。
それも少年時代から一貫しているのだから、ブレなさが際立つ。

また、岡本太郎の発言も面白い。
順路の途中で本人がしゃべるビデオ映像が流れていたのだが、これまたグイグイと惹き付けられる話で、小一時間モニターの前で聞き入ってしまった。

思いの外どっぷりと世界に浸ってしまい、多少ヘロヘロで漸く小野佐世男のコーナーへ。

コーナーといっても場所はたっぷり。

あっしは今回の企画展を夏目房之介氏のブログで知ったのだけど、毎度のように誰だか知らない人(爆)

ちなみにこんな感じの絵

風俗画、挿絵、表紙絵、漫画、などなど。
独特のバタ臭い顔立ちに豊満かつエロティックな姿。

ちょっと言葉では伝えにくい画風だなぁ。
最初はびっくりするけど、数多くの絵を観て世界に入りこむと癖になる。
良くも悪くも、この洗練とは対極にある。
これはこれで戦前から戦後しばらくにかけてマッチしていたんだろう。

笑っちゃうけど、ホント、癖になりますよ。

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そうそう。
駅前から延びる歩道には、こういったポスターがあちこちに貼られていました。
町をあげて協力している感じが滲んでいます。

『小野佐世男 モガ・オン・パレード』
川崎市岡本太郎美術館

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2013.03.10

『メトロポリタン美術館展』 (東京都美術館) を観る

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ルオーを観た後、東京都美術館へ。

冷たい雨に降られて、傘を持つ指が固まりそうだった。

この特別展は、メトロポリタン美術館所蔵の作品群から「大地、海、空—4000年の美への旅 Earth, Sea and Sky: Nature in Western Art; Masterpieces from The Metropolitan Museum of Art」という副題を付け、絵画、焼き物、彫像、写真など、幅広い分野からピックアップされている。

それでも、今回の一押しは、冒頭の写真の通りゴッホの『糸杉』のようである。
TVの美術番組でも『糸杉』がとりあげられていた。

しかし。

どうもピンとこない。
自然が対象であるということ自体が、あっしの中ではうまく調整できないというか。

今までそれなりに色々な絵画なんかを観てきたけど、そういえば何かに惹かれるのは人物が描写されているものが多い気がする。要は、感情移入できないあっしの問題らしい(笑)

そうは言っても、収穫が無かったわけではなく、

『シロクマ』 フランソワ・ポンポン
『骨盤 II』 ジョージア・オキーフ

という作品は、おぉぉ、と思いました。


で、あとで思ったんですが、ルオーの絵の印象が強すぎたんでしょうね。
一日に何ヶ所も回ったりするもんだから、頭の整理をその都度ちゃんとしておかないといけません。
あっしにとっては非常に難しいことに感じますけど。

『メトロポリタン美術館展
大地、海、空—4000年の美への旅 Earth, Sea and Sky: Nature in Western Art; Masterpieces from The Metropolitan Museum of Art』
東京都美術館

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2013.03.09

『ジョルジュ・ルオー I Love CIRCUS』 (パナソニック汐留ミュージアム)を観る

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昨年の12月某日。

ルオー。…ですか。

聞いたことあるような無いような…。

で、この美術館のHPでいろいろとルオーの作品を観てみたら、宗教画でもないし、抽象画でもない。
静物画でもないし、写実画でもない。

おぉ、なんかいいぞ。

この美術館の主所蔵品がルオーのものが大部分らしく、企画展ではその都度異なるテーマで作品を展示しているようだ。実際に展示スペースはそれほど大きなものではないから、いろいろなテーマ別に選んでも困らないのかも。

さて、今回のテーマは「サーカス」。

あっしは一度しか観たことがないけど…、と思ったが、一度も観たことがない、なぁ。
小さな頃は、何度か木下大サーカスのテントを見かけたことがあったっけ。
観たことはないけど、華やかでワクワクするショーなんだろう。

というイメージで作品を観ると、もののみごとに裏切られる。

観客の側から観るサーカス。
演じる側から観るサーカス。

双方の視線、印象は一致しない。

ルオーの視線は、舞台裏から投げかけられたもの。

もの悲しさと、息苦しさがにじみ出てくる感じ。

クラウン(ピエロ)の表情は、どれも演技ではなく素の表情になっており、観客としてでは見ることのできない一面をさらけ出している。仕事の前、あるいは、仕事のあと。今この時に観客を喜ばせなくてもいいクラウンは、それでも喜んでもらえる方法を考え、また、自分の置かれている状況を顧みる。

曲芸師は、苦しげに手と足を広げ、それでも額縁からでさえ出られない苦悩を何度も何度も同じ構図で捉えられている。

誰にでもある、こういった瞬間を捉え、荒っぽいとも感じる筆を使って表現している。

こりゃ、ここに来る価値があった。
やっぱり、こういうことがあるから知らなくても観てみる必要があるんだよな。

『ジョルジュ・ルオー I Love CIRCUS』
パナソニック汐留ミュージアム

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2013.03.03

2012年末からここまでの美術館・博物館の記事化予告編

ということで、すっかりご無沙汰しておりまして申し訳ありません(汗)

まだ昨年末に観に行ったものを含めて、記事にしていないものが溜まっているので、一応リストアップと一言コメントを。

『メトロポリタン美術館展』 東京都美術館 (既に終了)

・ゴッホの「糸杉」が目玉だったんでしょうけど、あっしには合いませんでした。

『茨城生まれの家電』 茨城県立歴史館 (既に終了)

・日立製作所の東海工場で作られていたラジオ~AV機器までの展示。
 日立のAV機器って、あんまりメジャーじゃなかったような気がするけど、コレはコレで歴史を感じる面白さだった。

『小野佐世男 モガ・オン・パレード』 川崎市岡本太郎美術館 (既に終了)

・夏目房之介氏のブログで知って行ってみた。いやはや、びっくり。来た甲斐があった!

『白隠展』 bunkamura ザ・ミュージアム (既に終了)

・達磨絵、禅絵って、ユーモアと合わさると異次元化するのであった。

『濱野彰親展 モノクロームの眼差し』 弥生美術館 ~3/31

・本や雑誌の挿絵の持つ力は、その物語への大きな協力者であることを知らしめるのだ。

『わたしたちの脳』 東京大学 健康と医学の博物館 (既に終了)

・巨大な脳模型、錯視体験など、驚くこと多々。

『ロバート・キャパ/ゲルダ・タロー 二人の写真家』 横浜美術館 ~3/24

・戦争写真家とは悲しい職業だ。

『大正ロマン昭和モダン展』 八王子市夢美術館  ~3/24

・今まで観たことのある系統とは別の夢二、華宵。そして淳一、虹児も。

『書聖 王羲之』 東京国立博物館 (既に終了)

・その文字の凄さは言うに及ばず。初めて「葬乱帖」の内容を知って涙する。

『飛騨の円空』 東京国立博物館 ~4/7

・荒々しくも優しい姿に囲まれると、背筋が痺れる。

『中原淳一展』 日本橋三越 (既に終了)

・あれもこれもが一人の人物から生み出されたのかと思うと、胸が詰まる。

『二年後。自然と芸術、そしてレクイエム』 茨城県近代美術館 ~3/20

・「生々流転」の最後を見逃すな! そして、自然と向き合うことは死と向き合うことでもある。

『エル・グレコ展』 東京都美術館 ~4/7

・白絵の具の使い方が印象的。最後の祭壇画を観るだけで、魂がのぼっていきそう。

『アトムが飛んだ日』 石神井公園ふるさと文化館 ~3/24

・小さい展示ながらも虫プロアニメ歴史を俯瞰できる。なのに図録やオリジナルグッズも。


だけどねぇ。
最近、東京方面に出かけると、がっくり来ちゃうんだよなぁ。

ひとつずつまとめていきますので、気長にお待ち下さい(汗)

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