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2013.12.23

『知られざるプライベートコレクション ジャパン・ビューティ 描かれた日本美人』 (ニューオータニ美術館) を観る

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美人画、特に日本の、というと「様式」に則ったイメージがある。江戸時代から続く浮世絵における美人画の系譜と言えばいいのか分からないけど、極論すれば、どれここれも似たり寄ったり、なのではないか、とも思えた。

しかし。
思い切り良い方向に裏切られる、というか、よくぞ集めたモノだ。
確かに、目が一重細目切れ長であるといった、伝統的な表現を受け継いでいる部分もあるのだけど、構図、植物や小物の表現に工夫を凝らしている。または、従来の表現からは明らかに逸脱した作品などもあり、当初の心配などは杞憂でしかなかった。

中でも、あっしがファンである高畠華宵の作品は、伝統的な美人画の流れではあるが、顔は明らかに華宵。目は比較的大きく、鼻筋もキリリと通り、素晴らしい。
弥生美術館の3階にある華宵ルームや、以前観た『大正ロマン昭和モダン展』で美人画を何点か観ているけど、どれもこれもいいんですよ。挿絵がメインとなっていた華宵ではあるけども、実は日本画にも大変な力を入れていることが知られている。しかし、独自ともいえる画風は、日本画に関しては長期にわたる勉強の機会を持てていないところから来ているらしい。つまり、強固な師弟関係、画風の伝承から切り離されたことが、幸いしているのではないだろうか。また、挿絵画家としての成功により、大衆受けする絵を逆に取り込むことで、華宵の日本画が成り立ったのだとも。

もっとも、その華宵の美人画が、日本画の中でどう評価されているのかを知らないので、贔屓目かも(笑)

華宵以外の画家では、上村松園、鏑木清孝、伊東深水などの有名どころから全然知らなかった沢山の画家たち。
よくよく図録を見直してみると、やっぱりどれもこれも日本の美人だ。あっしの思うものとは方向が異なる美人も中にはありますが。

さて、プライベート・コレクションというタイトルが付けられていますが、ほとんどの作品は「朝比奈文庫」の収蔵品だそうな。実体は検索してもよく分からないが、これもまた一般の美術館と違い、コレクターの嗜好が強く表れているといえるし、今回の展示作品から受ける雰囲気からすると、収集する目の柔らかさというか温かさを感じる。

前期後期の展示替えがあって、結局両方とも観ました。
眼福眼福。

『知られざるプライベートコレクション ジャパン・ビューティ 描かれた日本美人』
ニューオータニ美術館
2013/03/16~2013/05/26

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投稿: 幸奈 | 2013.12.23 15:22

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