2015.03.08

USB DAC付ヘッドフォンアンプの話 (Digi Fi No.10 付録) その6

ようやく本題へ(笑)

前回までで電源回路を工夫しなければならないことは分かりました。
そこで、最初に目を付けていたその部分のプリントパターンを追っていくと・・・

20150308a

という感じのメモができあがりました。

一番上の図は、プリントキバンに実装されている部品の接続状態で確認できたものです。L(コイル)があるということはスイッチング電源である可能性が非情に高く、ダイオードと電解コンデンサの接続状態からすると、真ん中の図の昇圧型のスイッチング電源回路であることは確定。
(他にも降圧型、降昇圧型もありますが、これらの部品の接続は異なります)

そうなると、オペアンプの電源はいいとして、信号用の仮想GNDをどうするか、という問題が残ります。この仮想GNDに対して、オペアンプの電源端子の電圧を振り分けるためです。

最初考えたのは、前回まで考えていた必要な電源電圧である5Vを確保すればいいことから、AのUSBの+5Vをそのまま仮想GNDとして使い、0Vを見かけ上-5Vにする方法なのではないかと考えていました。ただ、そうなるとUSBに重畳するノイズ成分が信号用の仮想GNDを直撃するために、聴感上のノイズがひどくなると考えられます。

そこで、Bのようにオーソドックスな方法なのではないか、と思ってさらに部品やプリントパターンを追ってみました。

その結果…。

20150308b
(図をクリックすると、別窓で大きな表示を出します)

多分大きな間違いは無いと思いますが。

昇圧用の素子としては、専用のコントロールICを使っています。
シリーズ電源用のトランジスタは、NPNかPNPか、それともFETなのか分かりませんが、いずれにしろこの部分で降圧しています。

スイッチング電源回路の後ろにシリーズ電源回路を挟んで、電源電圧に重畳するノイズを除去しようと配慮している、ということでしょうか。

ただし、音楽データ無しで外付けアンプにつなぐと、アンプのボリウムを上げていくにしたがって「サー」といったノイズが出てきますので、何らかのノイズ成分が回路に乗っていることは明らかでしょう。(スイッチング電源の動作周波数は測る機器を持っていないので分かりません(汗))

スイッチング電源部の出力電圧は、実測で13.1V。
シリーズ電源部の出力電圧は、実測で12.4V。
信号用仮想GNDの電圧は、USB-GNDに対して、6.2V。
となっていました。
したがって、最初の図のBの構成であることは確認できたと思っています。
信号の仮想GNDに対して、+/-6.2Vがオペアンプに供給される電源電圧ということになります。

あとは、オーソドックスな回路構成といっていいと思います。

ヘッドフォンのためのオペアンプ増幅回路ゲインは、4.7kΩと10kΩで約3.13倍と、事前の計算に近いので間違えてはいようですが、ライン側の増幅率設定抵抗は、3.3kΩと10kΩになっているので約4倍になっているようです。ここの部分はあっしの計算間違いか見落としがあるのかもしれません。

いずれにしろ、解析後の回路図は誠にオーソドックスであり、逆に言えば変に凝った構成にしていないようです。雑誌の付録にする上では、最小限の構成・部品を使って最大の効果を得るのが目的となりますから、当たり前だといえばそれまでですね(笑)

とりあえず、ここで一旦筆を置きます。
何か間違い等ありましたらご指摘願います。


しかしながら、現在不満に思っているところもあります。
それは、音量設定の方法です。
最初の記事にもありますが、音量のアップ/ダウンは、プッシュスイッチで行うようになっていますが、これはパソコン上のボリュームコントロールを直接変更することで実現しています。
何が問題かというと、アプリケーションで丁度良い設定にしておいたとしても、ヘッドフォンで聴くと大きすぎたりすることになるのです。

つまり。ヘッドフォンで聴いた後にスピーカで聴こうとするとスイッチを押して音量を設定し直さなければならない、わけです。

まぁ、付録としてのコストとの兼ね合いがあるわけですから、妥協した部分なのかもしれません。
これが我慢できなくなったら、音量設定用のボリウムを付ける改造をするかもしれませんね(笑)

その時は、またアップします。

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2015.02.20

USB DAC付ヘッドフォンアンプの話 (Digi Fi No.10 付録) その5

引き続きです

前回は文字ばかりだったので、今回は図を使って再度簡単に説明します。

20150220a
( ↑ よく見えない方はクリックすると別窓で表示します)

図(A)は、PCM2704C 自体のアナログ出力です。
アナログ部の電源電圧である 3.3V の 1/2 (= 1.65 V) を中心として、電源電圧の0.55倍をPeak to Peak (=1.815 Vpp)とする正弦波振幅を出力します。

ところが、本機の出力仕様を満たすためには、約3倍の電圧増幅が必要になります。

図(B)は、この増幅後のアナログ出力波形を示したものです。
この図では、1.65 Vを正弦波の中心としています。

正弦波の振幅は、5.66 Vpp (Peak to Peak) となるために、波形の上側は 4.48 V、下側は -1.18 V になります。

この時点で、既に元の電源電圧 3.3V を超えていますし、USBの電源電圧 5V の範囲にも収まっていません。したがって、電源側に何らかの対処が必要なことが分かります。

また、オペアンプを使って増幅させる場合には、前回も述べたように同相電圧入力範囲、出力電圧範囲の制限である 1.5V の余裕を持っておかなければならないことにも注意が必要です。

ここで、正弦波の上半分の半波だけを考えてみます。

仮想電圧基準(仮想GND)を 0V としてみると、上側ピーク電圧は 2.83V 。
さらに、オペアンプの動作電圧余裕を 1.5V とすれば、

2.83 + 1.5 = 4.33

となって、5V 以下となります。
つまり、半波ずつであれば、それぞれに対応する電源電圧が 5V で事足りることになります。

通常、オペアンプの基準電圧は 0V 、電源電圧は上下均等に 5V (+5Vと-5V)とか、12V (+12Vと-12V)などにするような考え方です。

ここで、5V といえば、USBの電源電圧ですから、そのまま使えれば使ってしまった方がいいでしょう。

それでは、もう一つの電源はどうするか?

既に、その2の回で、それらしい回路があることに気がついてはいますが…。

いよいよ次回真相が明らかに
(まだ続くのかよ(笑))

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2015.02.10

USB DAC付ヘッドフォンアンプの話 (Digi Fi No.10 付録) その4

続きです

USB DAC付ヘッドフォンアンプの出力を再度確認すると、

・Maximum Output Power : 13 mW ×2 (300Ω)
・Line Level : 2 Vrms (MAX)

となっています。

使われている PCM2704C のアナログ出力関係の特性を下表にまとめると、

20150210a

となります。

もともと、アナログ出力である VoutL、VoutR は、

1.65 V を中心として、上・下にそれぞれ 0.9075 V (1.815 V peak to peak)の信号変化しかしません。
この場合、正弦波でこの電圧変化をすると仮定すれば、実効値は 0.6417 Vrms となります。
ヘッドフォンに対する出力であれば、負荷抵抗 16 Ω ならば、出力は 25.736 mW です。

したがって、ヘッドフォン出力だけならば、ICそのものの出力でまかなえます。
ただし、ヘッドフォンの負荷抵抗が増加すると出力は低下しますので、増幅してあげる必要が生じます。
例えば、本機の仕様にある負荷抵抗 300Ω で 13 mW を確保するならば、

1.975 Vrms (= √(0.013 × 300) ) の電圧が必要になるので、増幅率は、

1.975 / 0.6417 (= 3.078) 倍となります。

また、ライン出力を追加するとなると、2 Vrms (MAX) ですから少なくとも、

2 / 0.6417 (= 3.117) 倍の出力を作り出さなくてはなりません。

なので、それぞれOPAmpによる約3倍の電圧増幅が必要になるのです。

最初に、中心電圧に対してそれぞれ上下 0.9075 V の信号変化としましたが、これが3倍になると、2.723 V となり、上下合わせて 5.445 Vpp となってしまい、USB電源電圧 5V を超えてしまうことは前回書いた通りです。

なので、何らかの方法でこれを賄うだけの電源を作り出す回路を必要とすることになるのです。

また、OPAmp には、同相入力電圧範囲、出力電圧等の動作制限がありますから、十分な電源電圧を持たないと入力波形に対して出力波形が変化してしまう、つまり、歪んでしまうことにつながりますから注意が必要です。

なお、使われている OPAmp である NJM8080 では、それぞれ上下の電源電圧に対して標準で 1.5 V の余裕が必要となります。(これは、OPAmp の入力段・出力段が、トランジスタ2個分の Vbe を確保しなければならないことに由来しています。データシート(pdf)の等価回路を参照のこと)

さて、では、この「USB DAC付ヘッドフォンアンプ」ではどのようにしているのでしょうか。

ということで、次回に続きます

(今回は予定変更しました。すいません(汗))

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2015.01.19

USB DAC付ヘッドフォンアンプの話 (Digi Fi No.10 付録) その3

前回に引き続きです。

TI/Burr-BrownのPCM2704CというICは、パソコンのUSBと信号のやりとりをして、デジタル信号としてやってくる音のデータをアナログ信号として出力するものです。

それで、このICの特徴としては、アナログ信号出力はヘッドフォンの駆動信号としてほぼそのまま使うことができることにあります。

データシートのp.31にあるFig.35を必要な部分だけ抜き出してみると、こんな感じになります。

20150119a

このICを中心として、十数個の受動部品を追加するだけで、ヘッドフォン専用の回路にすることができるわけです。
出力側を電解コンデンサでACカップリングしているだけなので、小さな出力であれば可能なのです。(実際、ヘッドフォン出力は、13mW x 2 、at 300Ω)

しかし、実際には、DigiFi Vol.10の付録キバンにはLine出力もできるようになっていますから、これに2Vrmsの出力(at 600Ω程度)となります。
2Vrmsということは、約5.66Vppとなるわけですから、USBから供給される電源電圧5Vを超えることになって、この回路をそのまま使ってLine用とすることはできません。

そこで、前回の図に描いたように、Line用として電源回路が必要になるという推測する根拠になったわけです。

次回は、その電源回路の構成について推測します


(なお、以前の記事もそうですが、このキバンの解析に関しては、私の推測に基づくものですから、正確である保証はしません。参考程度にとどめてください)

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2015.01.15

USB DAC付ヘッドフォンアンプの話 (Digi Fi No.10 付録) その2

前回に引き続き、USB DAC付きヘッドフォンアンプ(Digi Fi No.10)についてです。

今回は、使っている部品について少し詳しく見てみました。
採り上げた部品については、それぞれのメーカのデータシートへのリンクをつけましたので、興味のある方は参考にしてください。

20150115a

まずは、メイン機能を司る「PCM2704C : Stereo Audio DAC with USB Interface, Single-Ended Headphone Output, and S/PDIF」
(TI (Texas Instrument)/Burr-Brown製)

英語ですけど、つまりは、
「ステレオのDAコンバータにUSBインターフェイスを付けて、ヘッドフォンアンプも付けたICですよ」
というものです。

極論すれば、このICが1個と水晶振動子、いくつかのコンデンサや抵抗を付けるだけでいいのです。
それにしては、他にもICが付いていますね。

それが、新日本無線のオペアンプ。
ローノイズの NJM8080。
オーディオ用の標準的なモノです。
これが2個使われています。
IC 1個に2回路のオペアンプが入っていますので、R/Lの2チャンネル分ですね。
Line出力と、ヘッドフォン出力用にそれぞれ使っているのでしょう。

でも、もともと最初に採りあげた PCM2704C にはヘッドフォン出力可能なわけですから、ヘッドフォン出力側にはいらないのではないのかと思ってしまいますが、そうではありません。

Line出力側、あるいは、ヘッドフォンを接続したり、あるいはその両方を同時に使うと、それらの負荷抵抗分によって出力電圧が下がってしまうことになります。
つまり、音量が下がってしまうのです。
だから、それぞれにバッファ用のオペアンプを通しているのでしょう。

次は、電解コンデンサ。

一番大きな電解コンデンサは、日本ケミコンのSMQシリーズ、6800μF。
おそらく、USB-IFから供給される電源電圧(5V)を安定化させるモノでしょう。

その他の小さなコンデンサは、同じく日本ケミコンですがSMGシリーズで統一されているようです。

いずれも、標準タイプで85℃品、寿命は2000時間。
まぁ、これほど温度が上がることは無いでしょうから、寿命については無視できるでしょう。

オーディオに詳しい人は、おそらくこれらの電解コンデンサの性能が音質を左右することに興味あるでしょうから、いろいろと交換してみると面白いでしょうね。


さて、右上の部分に採りあげたのは、部品単体では無く、回路ブロックとしてです。
含まれている部品は、
・チョークコイル
・ダイオード
・電解コンデンサ
・IC
です。
こういう構成だと、スイッチング電源だと推測されます。

どんなスイッチング電源なのか、何故必要なのかを、次回解析したいと思います。


以下、データシート(pdf)のURLです。

PCM2704C
NJM8080
SMQシリーズ
SMGシリーズ


ということで、次回に続きます・・・

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2015.01.13

USB DAC付ヘッドフォンアンプの話 (Digi Fi No.10 付録) その1

最近、ネットワークオーディオ、ハイレゾ、なんて言葉が飛び交ってますが。

あっしは、ハイレゾ音源を持っていないし、入手するつもりも無い。
だからというか、今持っているCD音源を最大限いい音で聴くことができるようにすることの方が重要なのである。

『Digi Fi』という雑誌は毎号買っているのではなく、付録に興味があって購入。

20150112a

付録のキバンはこんな感じ。(80 mm x 65 mm コネクタ類の出っ張りは含まず)

20150112b

キバンに印刷されている単語にピンと来た人は、多分オーディオ方面に詳しい人かと思います。

Olasonic

最近、雑誌などで小型のDACユニットやアンプ、CDデッキなど好評価を得ている会社。

むき身のまま、一度使ってみたことはあったのだが、そのままほったらかしにしておいたので、ちゃんと使えるようにしてみた。
本来ならば、ノイズの関係で金属ケースに入れるべきなのだろうけども、そんな道具もないし100円ショップのプラケースで済ます(笑)

元々、キバンを4カ所固定するネジとスペーサは付属しているが、スペーサとケースを固定するネジが無いのでそれも購入。(M3x10 4本)

20150112c

固定した状態、および、各ケーブルを接続した状態では、こんな感じです。

キバンが向かって右側に寄っているのは、ヘッドフォンジャックとアップ/ダウンボリュームスイッチの位置がほぼ面一になるようにしたからです。

ヘッドフォンとボリュームスイッチ側。

20150112d


USB端子とライン出力端子側。

20150112e


電源はパソコンのUSB側から供給されるので、外付け電源は不要。
詳細は次回あたりで少し解析してみようかと思います。

使った感じは、スカッとした音で押し出しも強く、なかなかいいです。
これは、先日買ったインナーイヤー型ヘッドフォンATH-CKR10との相性が良かったからかもしれません。

同じオーディオテクニカの長年使っているオーバーヘッド型ヘッドフォンATH-A900だと、少し落ち着いた音になりました。

次回に続く・・・

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2013.10.06

CEATEC JAPAN 2013 に行ってきた

20131006a

ということで、土曜日に幕張メッセまで行ってきました。
毎年行っているので、交通事情についてはどうこういうことはありませんが、小雨が降る中、というのはあまり記憶にない。

電車の中で読んでいた文庫本も、心なしかページが湿っている感じがした。

メインの入口に到着したのが、開場時刻10時の少し前。
だけど、各ホールへのエントランスには既に長蛇の列。
あっしは並ぶのがイヤだったので、ホットコーヒーを飲みつつ、近くのベンチで列が捌けるのを待つ(笑)

20131006b

いつものように、ホール1から回ろうとしたら、どうも感じが違う。
この写真を見て、分かる人は分かると思うが、電子部品系メーカのブースばかりである。

実は、昨年までは、ホール1~3は総合家電メーカのデジタル家電系大ブースで占められていたはず。
今年は配置が逆になっていて、ホール4~6がそういうブースに移動していた。

いちばん反対側のホール7、8では、ホンダやトヨタの二輪車(パーソナルビークル)や日産の自動運転の体験(?)ができる場所になっていた。(ただし、あっしは足を踏み入れていないので、ホントは何をやっていたのか分からん(汗))

いずれにしろ、今年の展示は昨年の展示内容よりも縮小していることは否めない。

でも、あっしはデバイスゾーンで面白いモノがあったので、それなりに楽しかったですよ。

昼飯は、いつもだと弁当屋台の唐揚げ弁当みたいなやつを食べるんだけど、今回はロイヤルガーデンコートでトンカツを食す。でも、まぁ、弁当でも良かったかなぁ(笑)

午後2時前には幕張を出て、電車を乗り継いで国立新美術館へ。

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2012.04.01

本日の収穫2012 第9回

自動車関係

1.ハロゲンバルブ(H1/3950K) / ワイド / 798円

雑誌

1.ハヤカワミステリマガジン 2012-05 / 早川書房 / 920円
2.トランジスタ技術SPECIAL 2012 Spring / CQ出版社 / 2310円

文庫

1.父・手塚治虫の素顔 / 手塚眞 / 新潮文庫 / 630円+税
2.文人悪妻 / 嵐山光三郎 / 新潮文庫 / 520円+税
3.私の銀座 / 「銀座百点」編集部編 / 新潮文庫 / 550円+税
4.富子すきすき / 宇江佐真理 / 講談社文庫 / 581円+税


雨の夜、車を運転していて、何となく暗いなぁ、と思っていたら、何のことはない、前照灯の右ランプが切れていた。
車屋かディーラーで交換してもらおうかと考えたが、取説を読んでみると自分で交換できそう。
で、会社帰りに近くのホームセンターで交換用ランプを購入。
ネットで見るとたくさん種類があって選ぶのに困るくらいだけど、実際に店頭に並んでいるのは数少なく、あっしの車で使えるH1という規格のものは2種のみ。青っぽい光りは厭だったので、残ったのはこれ。なんだか他のと比べて安いし、中国製となっているのが不安だけど、まぁ仕方が無い。

雑誌では、ハヤカワミステリマガジン。
今まで買ったことはないが、特集が「内藤陳」の追悼特集だったため。
あっしにとって内藤陳はコメディアンではなく、冒険小説の伝道師みたいなイメージ。
文庫になった「読まずに死ねるか!」シリーズ、「このミス」のラインナップくらいしか読んでいないし、そこに採りあげられていた本を読んだかといえば、ほとんど読んでいない。
つまり、内藤陳の文章のファンだったと言えるのかもしれん。

文庫では、『文人悪妻』。
なんといっても嵐山光三郎だ。
少し前にようやく『悪党芭蕉』を読み終わったばかり(汗)だが、この人にかかったら歴史上の人物は読む人の目の前に現れるから不思議なのだ。
『文人悪食』『文人暴食』『追悼の達人』など、読んだら驚きますよ、ホント。

『富子すきすき』
これは、タイトル買い(笑)
今まで読んだことのない作家だけど。

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2011.07.20

TECHNO FRONTIER 2011でばったり

今日(20日)、車検のために元地元のディーラーへ車を持ち込むついでに、東京ビッグサイトで22日まで開催されている「TECHNO FRONTIER 2011」を見学。

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ビッグサイトは、引っ越し前に葛西臨海公園までサイクリングしてから水上バスでお台場へ移動するとき、船上から建物を見たことがあるものの、実際に中に入ったことはなかった。

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この催しは、メカトロ、電源、回路関係の技術や部品、システムなどを展示しているもので、あっしが毎回見学するCEATECと近い。(というか、より専門的)

あまりメカトロ系は仕事と関係ないので、最初は見にいくつもりはなかったのだが、CQ出版社のブースでノイズに関するミニプレゼンみたいなものがあるので、それだけを目当てに。
なにしろ、つい最近、ノイズで苦労したので(汗)

そのプレゼン自体は30分程度の短いものであったが、日頃忘れがちな、というか、心しておかなければならないノウハウを再認識することができ、それだけでも往復6時間かけて東京に出た甲斐があったというものだ。ちょっと大げさだけど。

ただし、プレゼンターは、今日が初日ということもあってか、説明がこなれていなかったり、一部くどかったりしたのがもったいない。
明日、明後日にも同じテーマでやるらしいので、きっともっとポイントを突いた説明をしてもらえると思う。

さて。

収穫はもう一つ。

というか、びっくりしたことがあった。

色々なブースをちらちらと見ながら会場をうろついていたら、後ろから声をかけられた。

「?」

と思い、振り向いたら、なんと10年くらい前に一時期一緒に働いたことがある人。
お互いに「久しぶりですねぇ」なんて言いつつ、近況などを話す。

たまたまあっしが現在仕事で検討している部品を扱う代理店に勤めているとのこと。
その人からコーヒーをいただき、ちょっとブースを離れて半時ほど昔話やら、今の話やら。

あっしは多分当時よりも老けてしまっているけど、その人は以前の印象そのままで、元気そう。
仕事は何回か変わったらしいけど、意欲が湧いているようで羨ましい(笑;)
お身体だけは大切に、ということで。

たまたま今日車検でなかったら、
たまたまここに来なかったら。

いやぁ、全く予期しない再会も、また面白いです。

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2010.08.12

秋葉原で職務質問された話

とりあえず会社が盆休みに入ったので、神保町へ本を漁りに行った後、秋葉原へ。

あいにく、雨がポツポツと降っており、傘を差すのが面倒だったので帽子をかぶっていた。
会社で使う工具を買うため、ヒロセへ。

店に入る前に、隣の駐車場前に二人の警官が立っているのが見えた。
だけど、特に何も考えずに店内に入り、目的のドライバーを購入。(話せば長くなるが、ずっと探していたドライバーなのだ)
支払いを済ませ、出口で雨をよけつつ釣りを財布に入れて、さて次は秋月でも見にいくか、と歩き出したところ・・・。

「もしもし、私、○○○の×××と言いますが、ちょっとよろしいでしょうか?」

と誰かから声をかけられ、「えっ」と思って振り返ると、先ほど目にした警官だった。

あっし 「はぁ、なんでしょう」
警官1 「よく秋葉原には来られるんですか?」
あっし 「えぇ、わりと」
警官1 「今まで職務質問を受けたことはありますか?」
あっし 「一度もないですよ」
警官1 「今日はお仕事で?」
あっし 「いえ、もう会社は休みに入ってますから」
警官1 「ちょっと雨で濡れてしまいますので、あのビルの影へ行きましょう」
あっし 「はぁ」

なにやら、状況が分からないけど、あっしは職務質問を受けているらしい(笑)
ヒロセの向かいにあるビルの、階段の下あたりに移動する。

警官1 「最近アブナイものを持ち歩いている人がいるかもしれませんので、申し訳ないですが荷物を見せてもらっていいでしょうか」 (この部分、よく覚えていないがこんな感じの内容)
警官2 「あなたのバッグ(バックパック)のチャックがちょっと開いていますので」

あっしは別に危険なモノを持っているわけではないので、と思ったが、「今買ったばかりのドライバーが問題なのか?」と、手に持っていた袋入りのドライバーを警官に見せて、
あっし 「これがヤバイんですかね?」

警官1 「いえいえ、それは問題ないです」
警官2 「刃物等はお持ちじゃないですよね」
警官1 「じゃぁ、すいませんがバッグの中身を・・・」

じたばたするようなモノは持っていないので、バッグを下ろしてチャックを開ける。
あっし 「これは本」「これは傘」
と中身を出していくと、下に隠れていたのは小さな肩掛け鞄。

警官1 「これは?」
あっし 「カメラです」
警官2 「何を撮るんですか?」

何だっていいじゃねぇかよ。と思いつつ、ここで「鉄塔」なんて答えたら話がこんがらがるかなぁということで、
「建築物です」

警官1 「はぁ、そうですか」
警官2 「鉄道なんかはどうなんです?」
あっし 「撮らないことはないですが・・・」
警官2 「Nゲージの店とかで撮る人もいるんですよね」 とかなんとか

変なモノが出てこないので、とりあえず確認はコレで終了らしい。

警官1 「どうもありがとうございました。危険なモノを持っている人がたまにいるので・・・」
警官2 「お手数をおかけしました」

あっしは「例の秋葉原事件のあった日、あっしも秋葉原に来たんですよ」と言おうかと思ったけどこらえて、
「いやぁ、これ面白いネタになりますんで」
と言ってみた。

すると警官はなんだか困ったような顔(をしたような)。

それで開放され、秋月、千石とひやかし、再びヒロセの前に来てみると、駐車場の前に先ほどの警官がまだ立っていた。危なそうな人を探しているのだろう。

警官の視界には入っていたはずだが、特にアイコンタクトもなく(笑)

あとで気がついたが、写真を撮らせてもらえばよかったなぁ。
顔を写すのはさすがにまずいだろうから、胴体以下とか。


さて、帰宅してちょっと検索してみると、結構秋葉原で職質受けた人っているようですね。
大きなバックパックを背負っている人が狙われているとか。
そういえば、あっしもそうだった。
とはいえ、バックパック無しでは本屋にも行けないしなぁ。


いつの日か、もういちど職質受けたら、もっと面白い受け答えをしたいと思う、今日この頃(爆)

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